アノネイ社 訪問記

工場 :アノネイの工場です。向こう側の丘と工場の間には深い峡谷があり、皮のなめしに最適な水をここから取水しています。水は皮のなめしを決定づける一番重要な要因だそうです。


世界最高のタンナーのひとつといわれる
アノネイ社に行ってまいりました!!
annonayロゴ
フランスのアノネイ社より招待を受け、はるばるフランスまで行ってまいりました。
アノネイ社は、フランスの中部よりやや南の山間部の街、アノネイにあります。「TANNERIE D’ANNONAY」とは「アノネイ(という街)のタンナー」という会社名なのです。昔は何軒か他にもタンナーがあったそうですが、今ではアノネイ社しかありません。
会社のマークのバルーンにあるように、世界的には毎年8月に開催される熱気球のレースで有名です。
ユニオンロイヤルを担当されている英国人のマイクさんです。私がイタリア語しかわからないので、母国語でないイタリア語で一生懸命、説明してくれました。とても真摯でまじめなマイクさんです。
パリ
シャルルドゴール空港からTGVで2時間乗り、リヨンに前泊しました。
当日朝、アノネイ社のセールスマネージャーのマイクさんがリヨンまで車で片道1時間かけて迎えに来てくれました。 アノネイは、革を鞣すのに最適な水に恵まれた山間部の小さな街です。

マイクさんが、工場を案内してくれました。工場としてはそれほど大きくありませんが、最新鋭の機械がそろっています。伝統的な手法は変わりませんが、水を含んで重い革を運ぶために、初めの工程で高い場所に重機で持ち上げ、後ろの工程までは自動的に低い場所に滑らせていくようにするなど、重労働な人手部分を極力省くようにするために、とても合理的にできている工場だそうです。そのため作業者が思ったより少ない印象です。
昔ながらのメソッドと最新鋭の設備 ユニオンロイヤルの革とファイル資料
フランス人
に対してラテン的な先入観を持っていましたが、アルプス山脈ひとつ隔てるとイタリア人とはいくらか気質が違うようです。イタリアの工場と違ってにぎやかでなく、皆さんとても寡黙にもくもくと仕事をこなしています。とてもまじめな印象です。何かを聞くと、とても親切に教えてくれます。イタリア人だったら、ジョークをひとつはさみそうですが(笑)、彼らは終始一貫とても真剣な表情です。

そういった気質は、革にもよく特徴が表れています。遊び心のあるイタリアの革と違って、まじめで質実剛健です。品質も極めて高いレベルで安定しています。イタリアの革は同じ銘柄の革でも天才的に高いレベルの革もあれば、そうでないものも混じることがあります。どちらも平均的には素晴らしいことには変わりありませんが。アノネイはデリバリーもいつもきちんと守ってくれます。そういった革の特徴もろもろは、実際に工場に来て、働いているひとを見て合点がいきました。

ちょうどユニオンロイヤルの革が仕上がったところでした。Lavoratoryに各社の要望がファイルされた資料があったので、ユニオンロイヤルのファイルがあったので見せてもらうと、今までの経緯が全て記録されていました。特記事項として「ユニオンロイヤルはSoftnessを重視する」と記されていて、実際に上がってきた革もいつも通りそうなっていました。それぞれのクライアントの要望にきちんと対応している、とてもまじめなタンナーです。そのことに感謝の意を伝えた時のとても嬉しそうな担当者の表情が印象的でした。 フランス牛の種類
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