識者に聞いたソフィス・アンド・ソリッドの魅力
トレーディングポスト × 阪急 × 世界長ユニオン Vol.2

ソフィス・アンド・ソリッド

リアル・メイド・イン・ジャパンの靴作りで、靴好きを虜にしているソフィス・アンド・ソリッド。
今回はトレーディングポスト青山本店の村井店長と阪急メンズで靴のバイヤーを務める芝崎さんにソフィス・アンド・ソリッドの靴づくりの過程、履きやすさ、おすすめする理由について語っていただきました。

プロフィール

6 阪急メンズで取り扱うようになったきっかけ

芝崎:阪急メンズでソフィス・アンド・ソリッドの販売は、2016年11月からです。阪急メンズ大阪がオープンして8年たち、お客様も成熟し、私たち販売する側も知識や経験が増えました。より靴のプロフェッショナルであるトレーディングポストさんの良い部分を吸収しながら、お付き合いしていきたいと考えています。
阪急メンズで取り扱うようになったきっかけ

7 作りの良さが実感できる気になるモデルは

作りの良さが実感できる気になるモデルは
芝崎:新作のホールカットです。このホールカットはアッパーが1枚革ということもあり、非常に品質の高い革を使っていないと、あらが出やすい。吊り込みの際にぎゅっと木型にきれいにフィットさせないといけないので、ごまかしがきかない。そういう意味では作るのが一番難しいデザインです。

それだけに工場、作り手側の力量がでます。さきほどの木型の話ですけど、人の足の形は真ん中がある程度まっすぐですが、つま先にかけて少し内側に寄っています。そういう意味では、本当に足の形に合った木型を使い、非常にきれいな状態で吊り込まれていて、よくできていると思います。このデザインの靴を私も履いてみたいと思いますね。

※吊りこみ:アッパーの革を木型に沿わせる作業
作りの良さが実感できる気になるモデルは
村井:ホールカットは他に出しているブランドも少なく、昔から世界長ユニオンの小田氏にホールカットをやりたいと、ずっと言い続けていたのですが、なかなか首を縦に振ってくれませんでしたが、やっとOKがでました。

芝崎:また上質な革が手に入りにくくなっている中、特に日本の企画はすごく審査が厳しいため、素材選びから非常に手間がかかってしまいます。革の検品を工場で見せてもらいましたが、陽が当たる場所で、傷をチェックし質の良い部分だけを選定し「ここは使える」という作業を行います、それがすごく厳しい。「このくらいの傷なら大丈夫では」と思うようなところも正直ありましたが、職人さんがきちっとチェックして、審査されていました。

9 阪急メンズで特に人気があるモデルは

芝崎:やはり一番売れるのは黒のストレートチップです。ビジネスのみならず、フォーマルでも使えますので、最初は基本的なストレートチップの黒がおすすめです。

お客様の中には「ストレートチップしか穿かない」というお客様もいらっしゃいますし、ある程度靴を知っている人は、黒のストレートチップを履くと「しゃきっとする」とおっしゃります。そういった気持ちを常に持ち続けていたいから、ストレートチップをお求めになられる方もいらっしゃいます。

阪急メンズで特に人気があるモデルは

10 トレーディングポストで人気のモデルは

トレーディングポストで人気のモデルは
村井:各ブランドをモデル毎に見ても、やはりストレートチップの支持率がナンバーワンになります。ただソフィス・アンド・ソリッドでは茶色のセミブローグも人気商品です。

人気の秘密はやはりアノネイレザーの色の表情でしょうか。手仕上げの表情が受けています。バランスを見ると、黒のストレートチップを「10」とすると、茶色のセミブローグが「8」と拮抗しています。非常に評判が良く、他のメーカーには見られない数値です。

11 リアルメイドインジャパンについて

リアルメイドインジャパンについて

芝崎:リアル・メイド・イン・ジャパン。純国産の革靴はなかなかありません。アッパーの縫製から底付けまでを日本のファクトリーでおこなっており、非常に魅力的です。

村井:パタンナーさんがこの靴は作りが難しいから、パターンの型紙をもってきてくれたこともありました。「このようなイメージで、これでいいですか」という確認です。作り手がそばにいるので、作り方を聞くことができるし、それをすぐにお客様に伝えることができる。良い靴づくりにはチームでのコミュニケーションも大切です。

世界長ユニオン小田:作る側としては、その値段に見合う、もしくはそれ以上のものをつくらなければいけない。またその価値がお客様に伝わることも同じくらい重要です。しかし、トレーディングポストとコラボすることによって、いい表情で雰囲気がある靴ができました。価格も決して手の出しにくいゾーンではなく、バランスがしっかり取れていると思います。これからもアップデートしながら、より愛されるブランドへと成長させていきたいですね。